トイレをリフォームする時、あなたならどんなトイレにしたいですか?

お父さんなら、子どもたちに「くさい!」と言われないトイレがいいでしょうか。お母さんなら、家計に優しいトイレとか。漠然と頭に浮かんではいるものの、いざ形にしようとなるとなかなか難しいものです。

そこで今回は、最近どんなトイレが流行っているのか、最新情報をご紹介したいと思います。

 

日本のトイレ「いまむかし」

日本におけるトイレの起源とされているのが、縄文時代、川に直接用便する「川屋」でした。かわや・・・そうです。トイレのことを「厠(かわや)」と呼ぶのをご存知の方も多いと思いますが、この「かわや」の語源ですね。

その後、鎌倉時代あたりになると麦の二毛作が盛んになり、糞尿を貴重な肥料として貯糞する習慣が出来上がり、汲み取り式トイレが誕生しました。

そして、文明開化とともに洋風便器が輸入されると徐々に水洗式に切り替わり、昭和に入ると日本製陶器の便器が開発され、上下水道の整備が進みます。この頃には、現在の和式トイレが主流となりました。

1959年、日本住宅公団が洋風便器を採用したのをきっかけに、洋式トイレの普及が始まります。現在のLIXILとTOTOが初めて温水洗浄便座を輸入販売したのが1964年。その数年後には両社とも国産の温水洗浄便座を開発しています。

1970年代に入ると急速に日本のトイレは洋式化され、同年代後半には、洋式の出荷数が和式を上回るようになりました。

そして2016年、温水洗浄便座の普及率はついに80%を超え、時代は「省エネ・節水性能」に優れた製品へと移行しています。

 

変わりゆく「トイレ観」

このように、トイレは汲み取りから水洗へ、そして形も和式から洋式へと、時代の変遷とともにその姿を変えてきましたが、もう一つ、変わったことがあります。それは、トイレに対する考え方やトイレの役割などなど。総じて「トイレ観」とでも言うべきその価値観は、劇的な変化を遂げました。

 

もちろん、トイレの原点は用を足すことですので、当然そこには臭いや汚れが付き物です。そのため、かつては人々が普段暮らす家屋(母屋)から離れた場所にトイレが設置されていた時代もあったのだとか。水洗式になってからはそのようなことはありませんが、それでも臭いや汚れと縁が切れたわけではなく、スペースも狭くなる一方。トイレは、必ずしも長居する場所、リラックスする場所ではありませんでした。

 

しかし、トイレに関する様々な技術の向上に伴い、天敵であった臭いや汚れへの不安が解消されてくると、トイレはいつの間にか、ゆったり座ってくつろげる場所へと変化するのです。確かに、学校やオフィスを選ぶ際にトイレがきれいかどうかを確認したり、旅先の宿でも温水シャワーがあるかどうかを確認したりします。実際、トイレで新聞を広げたり、スマホでニュースをチェックしてみたり、何なら、友だちとLINEだってしちゃいますよね。

近年では、故障や老朽化といった実際のトラブルだけでなく、トイレをより快適な空間へと変えるためにトイレリフォームを決断する方も増えているのです。

 

イマドキのトイレ事情その1 【機能編】

 

そんな、より快適な空間へと変えるためのトイレリフォームには、どんな選択肢があるのでしょか?最新の流行を見てみたいと思います。

-トイレ本体の流行

[節水&節電型トイレ]

現在のトイレは、一昔前のものと比べて格段に節水効果が上がっています。リフォームをお考えの方ならば恐らく10年以上前の古いトイレをお使いだと思いますが、最新の節水型トイレにリフォームした場合、その節水効果は50%から多くて70%を超えるまでに向上します。水道料金にすると、四人家族の場合で10,000円以上になるケースもあるみたいですよ。

また、温水洗浄便座には便座の暖房機能が付いていますが、こちらも節電型が人気です。自動で暖房時間をコントロールできるので、同じく四人家族の場合で5,000円以上の電気代を節約できるケースもあるようです。

[タンクレストイレ]

そんな節水型トイレの中でも、最新の流行と言えば、やはりタンクレストイレでしょう。現在のトイレリフォームでは4台に1台はタンクレストイレであるとの声もあり、今後の主流になっていくことは間違いありません。詳しくは、別のコラムでご紹介しますのでそちらをご覧ください。

[タンク式トイレ]

人気NO.1はタンクレストイレですが、設置に条件があったり、まだまだ価格も高かったりすることから、便器、タンク、便座をそれぞれ組み合わせる組み合わせ型のタンク式トイレが、実際には現在の主流と言えます。タンク式トイレでも、比較的新しいものであれば十分な節水設計がされています。

組み合わせ型のタンク式トイレの場合、例えば故障した時などでも、全てを交換する必要はなく、故障した部分だけ修理すればいいので、メンテナンスが楽だということも人気の理由のようです。

 

導線

>>1-7 「トイレリフォームで最新鋭のタンクレストイレへ!」

 

-便座機能の流行

[脱臭機能]

便座に座ると、虫の羽音と勘違いするような「ブーン」という音が、どこからともなく聞こえてくるトイレがありますよね。これが便座の脱臭機能です。便座に脱臭フィルターが付いていて、便座に座るとフィルター内のファンが作動して臭いを吸い込み、触媒によって吸着分解されるため絶大な消臭効果を発揮してくれます。

ちなみに、脱臭機能が付いている場合、用を足している間はトイレの換気扇は回さない方がいいのだとか。せっかく便座のファンで吸い込もうとしている臭いが、換気扇の効果で高く舞い上がってしまう場合もあるそうですよ。

[暖房便座]

先ほどの「節電型トイレ」でも少しご紹介した暖房便座機能。毎日決まった時間に暖房のスイッチが入るタイマー機能や、トイレの使用頻度を記憶して、使われない時間帯には設定温度を下げたりスイッチを切ったりしてくれる節電機能が付いているものが人気です。

[オート開閉機能]

最近のトイレでは、センサーによって蓋の開閉を自動でしてくれるタイプの便座が人気です。手を触れる必要がないので清潔感に優れ、閉め忘れもないので暖房便座の保温性も高いことなどが、人気の理由です。

ただし、外出先などではご注意を。ご自宅のトイレが蓋のオート開閉機能の付いているタイプだったため、お子さまが外出先でトイレに行ったところ「蓋が開かない!」と言って帰ってきてしまった、という嘘のような本当の話もありますので!

 

「トイレ交換のメリットについて」くわしくはコチラ>>

 

イマドキのトイレ事情その2 【空間編】


 

トイレというと、白やアイボリーといった淡い色合いを思い浮かべる方が多いと思います。実際、TOTOの最新型タンクレストイレ「ネオレスト」と売れ筋一番人気のタンク式トイレ「ピュアレストEX」は、どちらもホワイト、パステルアイボリー、パステルピンク、ホワイトグレーと、カラーバリエーションは4種類のみ。LIXILの最新トイレでも、呼び方は違いますがほぼ同じ4色です。

 

トイレの色合いと聞いて「最近のトイレは選べる色数も多いぞ!」という話かなと思った方もいらっしゃるでしょうが、実は反対なのです。

それでは昔から色数が少なかったのかと言うと・・・必ずしもそうではなく、ブルーやイエロー、グリーン、ブラウン、ワインレッドなど、以前の方がカラーバリエーションは豊富でした。

これはなぜか?そこには、二つの理由があるのではないかと考えられます。

 

-機能の向上により「白さ」を強調できるようになった!

一つは、トイレそのものの機能の向上により汚れにくくなったことで、白さを際立たせることができるようになったためではないかという理由です。

白い便器の最大の悩みは汚れが目立つことです。濃い色合いの便器には、やはり、付着しやすい汚れを目立たなくする効果があったのでしょう。しかし、その心配がないのであれば、やはり便器は白く清潔に輝いていて欲しいと考えるのは、自然の流れではないかと思います。

 

-トイレ全体を一つの「空間」としてとらえるようになった!

そしてもう一つ、床材として使われるクッションフロアや壁紙の種類やクオリティが向上したこと、そして、トイレ内にキャビネットや棚、手洗いといったインテリアの要素が加わったことなどが考えられます。

トイレ単体で色を楽しむより、トイレ全体の空間演出として、床やクロス、インテリアを総合的に考える人が多くなったということでしょう。

 

その結果、現在では、トイレ本体は白をベースとした清潔な淡い色合いにして、ドアやキャビネットなど木材の部分を深めの色で統一したり、壁にワンポイントとして鮮やかなカラーリングを施したり、そんな「空間としての演出」がトレンドとなっています。

 

「システムトイレなら空間演出が簡単!!」くわしくはコチラ>>

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。一口に最新のトイレリフォームの流行と言っても、いろいろな視点からのアプローチがありますが、大きく分けると「節水・節電」「清潔感」「居心地のいい空間」という3つの要素が浮かび上がってきます。

トイレのリフォームをお考えの方は、この辺りのキーワードをしっかり頭に入れておけば、きっと後悔のないリフォームができるのではないでしょうか!