古い和式トイレは、便器が黄色く変色していたり、どことなく臭いがこもっていたり。そろそろ我が家も和式から洋式トイレにしたいけど・・・
そんな方々のために、和式と洋式それぞれの特徴からリフォームの相場や工事期間、注意点まで、詳しく解説します。くつろぎホームのおすすめ商品や和式から洋式へのリフォームプランも紹介しますので参考にしてみてくださいね!
「和式トイレVS洋式トイレ」 様式の違いを徹底比較!
そもそも洋式トイレは、日本でどのくらい普及しているのでしょうか。総務省統計局の「平成20年住宅・土地統計調査」によると、2008年の段階で、一般住宅の洋式トイレの保有率は89.6%に達しています。かなり高い普及率を誇っていると言うことができるでしょう。
家庭の外に目を向けてみても、駅やショッピング施設などでも和式トイレだけでなく洋式トイレを多く見かけるようになりました。一例として、和式トイレの代名詞とも言える学校のトイレ事情を見てみましょう。
令和2年調査 | 平成28年調査(上昇率) | |
洋式トイレ保有率 | 57.0% | 43.3%(+13.7%) |
文部科学省が令和2年に発表した「公立小中学校施設のトイレの状況調査の結果について」によると、公立小中学校のトイレの57.0%がすでに洋式となっているようです。校舎の老朽化なども考慮に入れると、今後もこの数字は増加していくことが予想されます。
和式トイレのメリット&デメリット
年々、減少をしている和式トイレ。そのメリットとデメリットを見てみましょう。
[和式トイレのメリット]
◆排便しやすい
和式トイレで用を足す場合にはトイレの上にしゃがむことになりますが、この「しゃがむ」という行為によって、背骨が伸びてお腹に力が入りやすくなり、排便がスムーズに行えると言われています。今でも和式の方が「踏ん張りやすい!」という声はよく聞かれますね。
◆掃除しやすい
形状がシンプルで、出っ張ったり引っ込んだりしている部分が少ないので、掃除が楽であるということもメリットとして挙げられます。
◆お尻が汚れない
便器にお尻が直接つくことがないので、他の人が座った便座には座りたくない、という方には根強い人気があります。
[和式トイレのデメリット]
◆足腰への負担が大きい
しゃがんだり立ったりという行動の繰り返しや、しゃがんだ姿勢をキープすることは、やはり足腰への負担が大きく、特に高齢者や介護の必要な方には大変な動作となります。
◆臭いが発生しやすい
便器の槽が浅いため、排便時に臭いが立ち悪臭となりやすく、不衛生な印象となります。
◆故障の際の修理が大変
和式トイレは埋め込み式で簡単に取り外すことができないため、何らかのトラブルで修理が必要となった場合は大掛かりな作業が発生してしまいます。
洋式トイレのメリット&デメリット
一方、9割近い普及率を達成している洋式トイレに関しても、メリットとデメリットはもちろんあります。
[洋式トイレのメリット]
◆姿勢が楽
椅子に座るような姿勢で用を足すことができますので、足腰への負担はありません。高齢者や介護が必要な方でも楽に排便することができます。
◆寒い冬でも快適な温水洗浄便座
温水洗浄便座を取り付ければ、便座などの温度調節ができるので、冬などの寒い日でも快適に過ごすことができます。ウォシュレットや除菌・消臭機能などを使うこともでき、衛生対策もばっちりですね。
◆節水効果がある
和式トイレなど古い便器で使用する水の量は、1回の洗浄で50年前のトイレで約20L、現在では8Lです。一方、最新の洋式トイレの場合、3.8Lまで下がっています。私たち人間がトイレを使う頻度は変わりませんので、かなりの節水効果があると言うことができます。
[洋式トイレのデメリット]
◆掃除が大変
洋式トイレは複雑なパーツが組み合わさってできていますので、細かい部分まできれいに掃除をするのは大変になります。
◆お尻が便器に触れる
洋式トイレは便座に腰を下ろしますので、当然、お尻が便器に直接触れることになります。多くの人が同じトイレを利用するため、衛生面で不安を感じる人もいます。
和式から洋式へ変えるメリットとは?
和式トイレと洋式トイレの双方にメリットとデメリットがありますが、比較してみると、体への負担や衛生面の不安といった和式トイレのデメリットを洋式トイレが解消してくれていることがお分かりいただけると思います。特に、現在でも和式トイレをお使いのご家庭ではトイレそのものがかなり古くなっていることが予想されますが、衛生面にしても故障などのトラブルにしても、老朽化が進めばますます不安は拡大していくこととなります。
一方、洋式トイレのデメリットとして声の多い「掃除のしづらさ」「お尻が便器に触れる」という点は、専用の掃除グッズや除菌クリーナーといった商品で補うことができます。
洋式トイレにリフォームすることのデメリットは、ほとんどないと言っても過言ではなさそうです。
洋式トイレの種類と価格を徹底検証!
実際に和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合、費用はどのくらいかかるのか、どんな工事が必要なのか・・・などなど、ポイントとなる注意点を詳しく見ていきましょう。
和式から洋式へリフォームする相場はどれくらい?
和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合の費用は、一般的に25~60万円程度が相場の目安となります。洋式トイレは主に3つのタイプがあり、どの商品を利用するかによってリフォーム費用が変わってきます。予算やご自宅での使いやすさを考慮して選んでみてくださいね。
組み合わせトイレ
便器、タンク、便座をそれぞれ組み合わせる、最も一般的な洋式トイレです。価格も比較的安く設定されており、リフォーム費用は18~40万円程度です。タンクに水を貯めておけるので、災害時に断水状態になっても数回であればトイレを使用することができることもあります。
一体型トイレ
便器、タンク、便座がすべて一体となった洋式トイレです。組み合わせタイプに比べるとパーツが少ないため、デザイン性も高く掃除もしやすいです。全てのパーツが一体化しているために、ウォシュレットなどの部品が故障した場合はトイレの本体ごと修理・交換をする必要があります。リフォーム費用は20~50万円程度です。
タンクレストイレ
その名の通り、タンクがない最新型のタンクレストイレです。コンパクトですっきりとしたフォルムや最新機能の搭載により人気が高まっている一方で、リフォーム費用が25~60万円とやや高めな印象です。
一般的なトイレのリフォームは、その費用の大部分がトイレそのものの価格であり、リフォームのための工事費用は設置だけで2~5万円程度です。しかし、和式トイレから洋式トイレにリフォームをする場合は反対に、工事費用が全体の6割程度を占めることになります。
和式から洋式にするにはどんな工事が必要なの?
和式トイレと洋式トイレでは構造や配管位置も全く違いますので、既存の和式トイレの解体から配管の移設、コンセントの新規設置など、様々な工事が必要となります。
和式から洋式へのリフォームで必要となる工事の具体的な内容と費用は、このようになります。
解体処分費用 | 2万円~3万円 |
大工工事 | 3万円~4万円 |
配管関連工事 | 5万円~6万円 |
便器取付工事 | 4万円~5万円 |
電気工事 | 2万円~4万円 |
床や壁の工事 | 4万円~8万円 |
その他にも、ドアをバリアフリーにしたり、内装も和風から洋風に変えたりといった場合には、もう少し費用を見ておく必要があります。
また、ここまで費用は捻出できないけど、どうしても洋式トイレにしたい、という方には、TOTOが特許を取得している和洋リモデル工法や、スワレット、和風アタッチメントといった簡易取り付け型洋式トイレなど、現在の和式トイレを生かして工費を抑える方法もありますので、トイレリフォーム業者に相談してみると良いでしょう。
くつろぎホームならどれくらいでできる?
水回りを専門とするくつろぎホームの場合ですと、基本工事費込みで、下記の金額からトイレリフォームをすることが可能です。
くつろぎホームでは、創業以来水回りのリフォーム実績によって蓄積されたノウハウを生かし、他にはないコストパフォーマンスを実現するための様々な企業努力を続けてきました。
共同仕入れにより商品価格を抑えるのと同時に、店舗を持たずネット運営にすることで営業コストを徹底的に削減しました。もちろん、完全自社施工でのすので商品代金と基本工事費以外の手数料は掛かりません。
トイレのリフォームをお考えの際は、ぜひくつろぎホームにご相談ください。
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和式トイレから洋式トイレへリフォームするときの注意点
和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合には、相場や必要な工事の詳細の他にもいくつか注意すべきポイントがあります。
機能の確認をしよう!
現在の洋式トイレには、暖房温水洗浄便座や脱臭機能、フタ自動開閉、全自動洗浄などなど様々な機能が付いています。もちろん、高機能になればなるほどトイレ本体の価格は上がりますので、現在の家族構成や使用頻度などを考慮し、本当に必要な機能をきちんと精査することが必要となります。
トイレリフォーム業者の勧めるがまま高い金額を払って最新の洋式トイレにリフォームしたのに、いざ使い始めたらほとんど使わない機能だらけだった!というケースもありますので、ご注意ください。
設置スペースの確認が必須!
和式トイレは、洋式トイレと比較してスペースが狭いことが多く、中には0.3坪(畳半分程度のスペース)に満たないケースもあります。このような狭いトイレスペースで組み合わせ型の洋式トイレにリフォームする場合、タンクをスペースの角に設置するコーナータイプの洋式トイレを使用しますので、費用は割高になります。
場合によっては、トイレスペースの拡張工事が必要になるケースもありますので、事前に確認しましょう。
工事期間に注意!
便器を取り換えるだけのトイレリフォームでしたら工事は1日で終わりますが、和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合は最低でも2日はかかってしまうことがほとんどです。
また、コンクリート処理やタイル貼りといった湿式工法が必要な場合などには3~5日かかることもありますので、その間はトイレが使えないということを考えておきましょう。
なお、2日でトイレリフォーム工事が済む場合には、1日目の最後に便器を仮設置して使用できる状態にしておき、翌日には再度取り外して工事を進めるという方法もあります。トイレリフォーム業者に「夜間も使える」ように相談してみてはいかがでしょうか。
介護保険が活用できるかも!
手すりの取り付けや段差の解消といったバリアフリーを目的とした住宅改修工事には、介護保険の活用をおすすめします。トイレのリフォームも介護保険の対象となっていて、介護認定を受けている方がいる場合、認定のレベルに関係なく費用の9割(上限18万円)が支給されますので、実質1割の自己負担でトイレリフォームを行うことができます。ぜひ、地域のケアマネジャーの方に相談してみてください。
※支給額はお住まいの地域によって異なります
まとめ
和式トイレから洋式トイレへのリフォームには様々なメリットがあります。最新の洋式トイレは、和式トイレでは考えられなかった「便利」や「快適」で溢れていますので、ぜひこの機会に、洋式トイレへのリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか!
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